ソーラークッカーとは?
ソーラークッカーは、太陽の熱エネルギーを最も簡単に、そして効率よく利用できる調理器具です。
作りはいたってシンプルで、
- 太陽光をなるべく多く捕らえること
- 捕らえた熱をなるべく逃がさないこと
この2点をおさえれば誰にでも身近な材料で作ることができます。
1、2のどちらに重点を置くかで以下のように分類できます。
集光(パラボラ)型:Concentrator Type
- 特徴
- 曲面状(主にパラボラ)の反射板を利用して大きな面積で受けた太陽光を小さな領域に集光させ、その部分に置いた鍋を加熱することで調理を行います。火力は受光面積に比例します。このような方式では、空気の対流による損失が45%程度、気化熱による損失が35%程度で実際に水温の上昇に使用されるのは太陽から受けたエネルギーのうち約20%といわれています。それでも大きな反射板を用いて小さな領域に集光させれば高い火力が得られ、通常のコンロと同じ使い勝手が得られます。
- 調理可能なもの
- 焼く、煮る、炊く、蒸す、揚げるなどすべての調理が可能です。
- 価格
- 一般的に大きな反射板を曲面で作らなければならず、価格はどちらかというと高くなります。
熱箱型:Box Type
- 特徴
- 捕らえた熱をなるべく逃がさないことに主眼を置いたソーラークッカーです。名前のとおり、断熱性の高い箱に光を導き、その中の鍋や内壁を加熱し、庫内の温度全体を温めていくオーブンのようなタイプです。太陽高度が年中高く、陽射しの強いインドなどでは集光するための反射板がまったくなくても調理できますが、日本のように太陽高度が低い季節があったり、陽射しのそれほど強くない地域で使用する場合はブースターミラーと呼ばれる補助反射板が必要になります。集光型(パラボラ型)より角度調節の頻度が少なくてすみます。
- 調理可能なもの
- 焦げ目を付けるような調理はできませんが通常の煮炊きには効果を発揮します。時間をかけても火の通りが良くなるだけで食品を焦がしてダメにしてしまうようなことがほとんどありません。
- 価格
- 反射板が必要なかったり、必要だとしても単純な形状で少ない枚数ですむので比較的安価に作ることができます。
パネル型:Panel Type
- 特徴
- 平面を組み合わせて作られた簡単な構造のソーラークッカーをパネル型と呼びます。平面を多少たわませてあっても、構造が単純な場合はパネル型に分類されます。鍋は耐熱性のあるビニール袋やプラスチックケース、ガラスカバーなどで保温する必要があります。火力や調理方法は熱箱型とほぼ同様です。ダンボールなどを使って非常に廉価に作ることができ、途上国の貧しい人たちでも自費で購入が可能です。
バルーン型(フィルム反射式)
- 特徴
- 集光型の一種ですが、大きな反射板を安価に作ることができ、空気を抜くことによってコンパクトに収納できるため可搬性も高く、いろいろな用途が考えられます。その一つとして、大型のモノは、学校や病院などでの業務レベルでの調理の道具として利用が期待されています。
- 調理可能なもの
- 焼く、煮る、炊く、蒸す、揚げるなど
すべての調理が可能です。
- 価格
- 反射面が、比較的安価で、量産が可能なアルミ蒸着フィルム素材でできているため、大型の集光型に一般的に使われるアルミ・ステンレス等の金属板に比べ、今後さらなる材料コスト削減が見込まれます。
また折りたたんで圧縮できるので、輸送時のコスト削減も、期待できます。
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